日本栄養治療学会首都圏支部第16回支部学術集会

会長挨拶

 この度、日本栄養治療学会首都圏支部第16回支部学術集会の会長を拝命いたしました日本大学松戸歯学部口腔外科学講座(前 座間総合病院歯科口腔外科)の石井良昌です。JSPENのなかでも世話人数が多い首都圏支部で、会長を拝命させていただき、大変名誉に感じるとともに会員の益となる学術集会にすべく身も引き締まる思いです。

 この会長あいさつの原稿を書いているのは2024年4月2日ですが、1月1日に能登半島地震がありました。3か月たった今でも、被災された皆様のなかには大変な状況な方もいまだ多くいらっしゃること、心よりお見舞い申し上げます。このような震災の後は特に「生きる」ための「環境」について強く考えますが、毎回テレビなどで報道される状況はあまり変わっていません。

 そこで今回のメインテーマは「活きる環境は栄養治療の原点」(A vibrant environment is the starting point for nutrition therapy)とさせていただきました。生活のために重要な「衣食住」などの環境が整わないとせっかくの栄養治療も最大の効果を発しない経験は皆様お持ちだと思います。今回の能登半島地震で考えさせられた「空気の視点」、「水の視点」、「食の視点」、「心の視点」、「住の視点」などのさまざまな視点から栄養治療を再考してみたいと思います。また首都圏支部学術集会16回の歴史のなかで、歯科医師の大会長は初めてとなりますので、歯科的な特徴もある会にしていきたいと考えています。

 会期は2025年5月17日土曜日に横浜での開催を予定しています。例年通りメインテーマとは別に日々の臨床疑問をご発表いただけるように一般演題も募集しております。優秀演題賞もご準備いたしておりますので、どうぞ多くの会員の皆様のご発表・ご参加をいただければ幸いです。

 実りある学術集会になるようスタッフ一同準備を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

日本栄養治療学会首都圏支部第16回支部学術集会

日本大学松戸歯学部 口腔外科学講座

石井 良昌